受注生産をしていると、売り切れる日もあれば、そうでない日もあります。配送日時指定を使えばお客様に「いつ」届けるかを選んでもらえますが、それだけでは、50件しか対応できない土曜日に120件もの注文が入ってしまいます。そこで役立つのが配送枠の上限です。日付ごと、時間帯ごとに受けられる注文数に上限を設けられます。
過剰予約の問題
受注生産の事業者(パン屋、花屋、ミールキット、家具職人など)には、1日に対応できる件数の明確な上限があります。Shopifyはその上限を知らないため、注文を受け続けてしまいます。気づいたときにはすでに手が回らず、誰かの土曜日のケーキが作れない、という事態になります。
配送枠の上限は、その上限をあるべき場所、つまりチェックアウトへと移します。
日付ごと・枠ごとの上限のしくみ
OrderRulesのAdvancedプランでは、次の上限を設定できます。
- 日付ごとの上限:すべての配送日に共通の1つの数字です。例:1日あたり配送50件まで。お客様が選んだ日付で注文をカウントします。
- 枠ごとの上限:時間帯テンプレートで設定します。例:14:00–16:00の時間帯は15件まで。1日全体を閉じることなく、特定の時間帯だけを売り切れにできます。
日付や時間帯が上限に達すると、ストアフロントのピッカー上でリアルタイムにグレーアウトし、お客様はその日時を選べなくなります。
最後の1枠で何が起きるか
日付または枠が上限に達すると、チェックアウトはその枠を受け付けなくなります。注文がキャンセルされれば、その枠は自動的に解放され、再び予約可能になります。手作業での管理は不要です。適用はサーバー側で行われるため、Shop Pay、Apple Pay、直接のチェックアウトURLも通常のチェックアウトと同じように検証されます。
ひとつだけ、はっきりお伝えしておくべき制限があります。黙っていれば、いずれご自身で気づくことになるからです。チェックアウトの検証は予約状況のスナップショットを読み取るもので、Shopifyが在庫を確保するように枠を押さえておくことはできません。同じ日付の残り1枠に対して、ほぼ同じ1秒のうちに2人のお客様が決済を完了した場合、両方が成功し得ます。すでに最後の1枠まで埋まった日付で、ほぼ同時の決済が必要になるため稀ではありますが、これはプラットフォームの制約であり、今後のリリースで解消される類のものではありません。
注文制限と同じ考え方です
配送枠の上限は、OrderRulesの注文制限の考え方を将来の日付に向けたものです。違いは、どの日をカウントするかです。ストア全体の「1日50件」の上限は注文された日を数え、日付ごとの上限50件は配送される日を数えます。両方が1つのアプリにあるので、並行して運用できます。詳しくは注文制限と配送スケジューリング:1つのアプリにまとめるべき理由をご覧ください。
花屋:当日配送の締め時間と繁忙日
花屋にとっての限界は、花ではなく配送車です。1ルートあたりの配送先数とドライバー1人あたりの時間で、1日に受けられる配送件数が決まります。日付ごとの上限をその数に設定しましょう。自信がなければ少し低めから始め、忙しい週を何度か見てから引き上げます。
当日配送の締め時間
提供可否ルールで、リードタイムを0日、締め時間を14:00に設定します。午後2時までは当日がピッカーに表示されます。午後2時を過ぎると当日は消え、最短の日付は翌日になります。時刻は配送の出発時間から決めましょう。午後の便が2:30に出るなら、1:45の注文はまだアレンジして積み込めますが、午後4時の注文は間に合いません。遅い購入者がすり抜けられる午後2時の締め時間より、チェックアウトで適用される正午の締め時間のほうが確実です。
締め時間と上限は連動し、先に達したほうが当日の受付を閉じます。当日の配送が正午までに埋まれば、上限で閉じます。先に午後2時になれば、締め時間で閉じます。
バレンタインデーと母の日
どちらも通常の日の数倍の注文が入り、その多くは事前に予約されます。これに対応できるのは、配送日でカウントするからです。2月2日に入った14日配送の注文は、14日のキャパシティを使います。14日は数日前に売り切れても、12日は受付を続けられます。
1月のうちに設定しておきましょう:
- 季節商品には専用のルールを設ける。 バレンタインのブーケをコレクションにまとめ、独自の提供可否ルールと、ルートに余裕を持たせるための早めの締め時間(たとえば11:00)を設定します。前夜にリストを確定したい場合は、リードタイムを1日、締め時間を22:00にします。13日の午後10時を過ぎると、14日は選べなくなります。
- 季節商品に配送日ごとの上限を設ける。 配送日でカウントする商品の1日あたりの上限で、各ブーケをチームが当日にアレンジできる数に抑えます。
- その日の上限は手動で引き上げる。 日付ごとの上限はすべての日付に共通の1つの数字で、特定の1日だけを変える予約設定はありません。14日にドライバーを増やすなら、前の週に上限を引き上げ、15日に元に戻します。それまでの間は増えた枠が予約可能なすべての日付に適用されるため、その期間は短くしておきましょう。今のうちにカレンダーにリマインダーを入れておきます。
- 母の日は週末として扱う。 金曜、土曜、日曜のすべてで注文が急増します。日付ごとにカウントするため、日曜が埋まっても金曜は受付を続けられます。
- 休業する日は締め切る。 クリスマスや夏季休暇などは休業日として設定します。
複数の事例を組み合わせた花屋の設定例:
| 設定 | 通常の日 | バレンタインの週 |
|---|---|---|
| 日付ごとの配送件数 | 50 | 90(前の週に引き上げ) |
| 当日配送の締め時間 | 14:00 | バレンタインのルールでは11:00 |
| 日付ごとのバレンタインブーケ | — | アレンジできる数を上限に |
花屋以外の繁忙期の計画については、年末年始の注文急増への対処をご覧ください。締め時間の一般的なパターンは、締め時間の設定をご覧ください。
設定方法
- 配送日指定を開き、お届け日の動作でお届け日ごとの最大注文数を設定します。
- 必要に応じて、時間帯テンプレートで各時間帯にキャパシティを設定します。そのテンプレートを使う提供可否ルールは、枠ごとの上限を共有します。
- 保存します。満枠の日付・時間帯は自動でグレーアウトし、売り切れた分はチェックアウトでブロックされます。
配送日全体ではなく商品の生産量に上限をかけたい場合は、注文日か配送日かをご覧ください。
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