洋菓子店のクリスマスは予約で回ります。 お客様は11月にクリスマスケーキを予約し、12月23日か24日に受け取りに来ます。何個のケーキを仕込むか、1時間に何人が来店するかを、数週間前から把握しておく必要があります。Shopify で必要なのは次の3つです。お客様が選ぶ受取日と時間帯、超えられない上限、そして最終注文日です。
このガイドでは、例としてクリスマスケーキを予約制で販売する洋菓子店を取り上げます。ローストチキンを予約で受け付ける精肉店や、おせちを12月31日に受け渡す店でも、同じ設定が使えます。
結論から
- 受取日と時間帯: OrderRules の受け取り店舗に受取時間帯を設定します。各時間帯は、1日に決まった件数まで注文を受け付けます。
- ケーキの個数: 各クリスマス商品に1日の上限を設け、受取日でカウントします。
- 休業日: 受け取り店舗に、1月1日(元日)と年末年始の休業日を休業日として設定します。
- 早めの予約: 「受付可能な最大日数」を60にすると、12月24日分を11月上旬から予約できます。
- 最終注文日: その日に、クリスマス商品を Shopify で下書きにします。
すべて Advanced プランの機能で、Shopify Plus は不要です。
例:洋菓子店
| 設定 | |
|---|---|
| 受取日 | 2026年12月21日(月)〜24日(木) |
| 受取時間帯 | 08:00〜10:00、10:00〜12:00、12:00〜14:00、14:00〜16:00 |
| 1時間帯あたりの注文数 | 30 |
| 受取日ごとのクリスマスケーキ | 40(サイズで上限を共有) |
| 受取日ごとのローストチキン | 25 |
| 休業日 | 1月1日(元日)、年末年始の休業日(店ごとに設定) |
| 最終注文日 | 12月16日(水) |
日本では12月25日は通常の営業日なので、25日にも受け渡しをする店は多いはずです。営業する場合は、受け取り可能な曜日に25日を加えてください。この例では21日〜24日の表のままにしています。
ステップ1:クリスマスイブまで予約できる受け取り店舗
Shopify の店舗受け取りは、チェックアウトで受け取りの選択肢を表示します。日付や時間帯は選べません。OrderRules は、その上に日時の選択を追加します。
配送・店舗受け取りで店舗受け取りを提供するにチェックを入れ、受け取り店舗を追加して、お店の Shopify ロケーションに紐づけます。続けて次を設定します。
- 受け取り可能な曜日: 注文を受け渡す曜日です。
- リードタイム(日数)と締め切り時刻(HH:MM):お客様が選べる最短の日です。リードタイムが2で締め切りが12:00なら、月曜の正午までの注文は水曜に受け取れます。
- 受付可能な最大日数:60。 見落としやすい設定です。受け取り店舗は、変更しない限り14日先までしか予約できません。11月2日から数えると12月24日は52日先なので、初期値のままでは12月10日になるまで予約できません。
受け取り店舗の日付は注文全体に適用されるので、ケーキもローストチキンも同じ日に受け取れます。多くの店が望むのはこの形でしょう。
ステップ2:上限つきの受取時間帯
4つの時間帯で時間帯テンプレートを作り、それぞれに1日あたり上限を30と設定します。そのテンプレートを受け取り店舗に選びます。
これで各時間帯は、1日に30件の受取注文を受け付けます。満枠になった時間帯はピッカーでグレーアウトされ、支払い中に満枠になった場合はチェックアウトが止まります。お客様には「That pickup time is full. Please choose another.」と表示されます。この文言は変更できます。
上限は商品の個数ではなく、注文の件数を数えます。ケーキとローストチキンを一緒に受け取るお客様は、その時間帯の1件分です。
ステップ3:受取日ごとのケーキの個数に上限を設ける
時間帯あたりの注文数が管理するのは、カウンターの混雑です。ケーキを何個売るかは管理しません。そこで商品の上限を使います。
- ケーキのサイズ(4号、5号、6号)を1つの商品のバリエーションにまとめます。
- 商品別制限でケーキの上限を追加し、1日の上限の集計基準を配達日にします。
- 1日の上限を40にします。バリエーション別の上書きは設定しません。
これで全サイズが、受取日ごとに40を共有します。受取日は配送日と同じように数えられるので、配送もしている場合は、受け取りと配送で40を分け合います。ローストチキンも同じように、25で設定します。
ある日の残りが3個なのに、お客様が4個を購入しようとすると、チェックアウトは「Only 3 left for delivery on 2026-12-23. Please reduce the quantity or choose another date.」で止まります。この文言は、受取注文でも「delivery」と表示されます。
詳しい内容と、開発ストアで共有の上限を試した結果は、注文数ではなくお届け日ごとに商品数を制限するをご覧ください。
ステップ4:営業しない日を休業日にする
受け取り店舗に休業日として、1月1日と、年末年始のお休みにあたる日を追加します。お客様はその日を選べず、休業日が送られてきた場合はチェックアウトが止まります。
受け取り店舗の休業日が止めるのは受け取りだけで、オンラインストアは注文を受け付けたままです。その日の注文自体も止めたい場合は、祝日カレンダーを使います。両者の違いはShopifyの年末年始カットオフと配送休業日で説明しています。
ステップ5:最終注文日
多くの店は、仕入れの都合から、クリスマスの1週間ほど前に予約受付を終えます。OrderRules は、リードタイムと締め切り時刻から最短の日を計算します。固定の「最終注文日」の設定はありません。
最終注文日に、Shopify でクリスマス商品を開いて下書きにするか、オンラインストアの販売チャネルから外します。すでに入った注文は受取日と時間帯がそのまま残り、ほかの商品は販売を続けられます。商品説明に最初から日付を書いておけば、お客様に驚かれません。
ステップ6:日付を必須にする
クリスマス商品の対象ルールでチェックアウトで配送日を必須にするをオンにします。受取日のないお客様は、チェックアウトで「Please choose a pickup date before checking out.」と表示されて止まります。
これは今すぐ購入ボタンや、商品ページの Apple Pay、Google Pay ボタンで大切になります。これらはカートを通らないので、日付が保存されません。「今すぐ購入」で配送日が飛ばされる問題をご覧ください。
仕込みリスト
注文に配送日と時間帯のタグを付けるをオンにします。各注文には pickup:2026-12-23 のようなタグと、時間帯のタグが付きます。Shopify 管理画面でこのタグで注文を検索すれば、その日の仕込みリストを出力でき、時間帯順に並べればカウンターの段取りが組めます。
OrderRules にまだできないこと
予約を開始する前に、次の点を確認しておいてください。
- 1つの商品だけクリスマス期間限定の日付にすること。 ケーキを12月21日〜24日だけ受け取り可能にすることはできません。受け取り店舗の日付は、すべての商品に適用されます。商品ページに受取日を明記し、12月上旬に
pickup:タグで注文を検索して、違う日で予約されたケーキがないか確認してください。 - 23日だけ上限を大きくすること。 時間帯の「1日あたり上限」も商品の1日の上限も、どの日付でも同じ数です。いちばん混む日に合わせて設定してください。
- クリスマスイブだけ営業時間を短くすること。 時間帯は1つのテンプレートから作られるので、クリスマスイブもほかの日と同じ時間帯になります。24日に14:00で閉める場合は、それに合わせてテンプレートを作り、毎日に合う場合だけ遅い時間帯を追加してください。
- 固定の最終注文日。 上記のとおり、その日に商品を下書きにします。
- 注文の変更。 Shopify 管理画面でお客様の受取日を移しても、枠の予約は移動しません。注文をキャンセルすると枠が解放されます。
配送もする場合
配送は、受け取り店舗ではなく対象ルールを使います。クリスマス商品を対象にしたルールを作り、専用のリードタイム(日数)と受付可能な最大日数を設定します。
カートに異なるルールの商品が入っている場合、お客様が選べるのは、すべてのルールが許可している日付だけです。ストア全体のルールが30日先まで、クリスマスのルールが60日先までなら、ケーキと普段の商品が入ったカートは30日先までしか予約できません。12月は、ストア全体の受付可能な最大日数も引き上げてください。
チェックリスト
- Shopify ロケーションに紐づけた受け取り店舗、受付可能な最大日数を60に設定
- 各時間帯に1日あたり上限を設定した時間帯テンプレート
- サイズを1つの商品のバリエーションにまとめ、1日の上限を配達日で集計
- 休業日:1月1日と、年末年始の休業日
- チェックアウトで配送日を必須にするをオン
- 仕込みリスト用に、注文タグ付けをオン
- 商品説明に最終注文日を記載し、商品を下書きにするリマインダーを設定
- テスト注文。できれば先に開発ストアで