準備は整えました。Shopify Markets を設定し、Translate & Adapt を走らせ、商品名もテーマのテキストもフランス語・ドイツ語・日本語になっています。リヨンのお客様がストアを訪れ、すべてが正しく読めます。
そのお客様がカートに 4 本目のボトルを追加し、顧客ごとの購入制限に達すると、こう表示されます。
「You can only order 3 of this item per month.」
フランス語のストアフロントに、英語で。
これは多くの越境 Shopify ストアで最後に残る未翻訳の領域であり、しかも最も厄介な場所です。アプリのメッセージは、購入者に「できません」と伝えるまさにその瞬間にしか現れないからです。自分の言語で読めるページは簡単な部分です。チェックアウトを止めるメッセージこそ、最も明確でなければなりません。
手短な答え:Shopify でアプリのメッセージを翻訳するには
Shopify Markets が翻訳するのはテーマとコンテンツであり、アプリではありません。 制限や在庫数のメッセージを購入者ごとの言語で表示するには、Shopify Markets または Translate & Adapt で言語を公開したうえで、ストアのデフォルト言語ではなく購入者のストアフロントの言語を読み取るアプリを使ってください。OrderRules では 9 言語で自動的に行われ、言語ごとの設定は不要です。さらに、任意のメッセージを言語ごとに自社の文言で上書きできます。
翻訳済みのストアでも英語のアプリメッセージが出る理由
どのシステムがどのテキストを担当しているのかを正確に整理すると分かりやすくなります。
| 表示領域 | 翻訳する主体 |
|---|---|
| テーマのテキスト、商品名、説明文 | Shopify Markets / Translate & Adapt |
| チェックアウト UI のラベル | Shopify |
| アプリのメッセージ(バッジ、バナー、制限の案内) | アプリ自身 |
Shopify はアプリにストアフロントの言語を渡します。それをどう使うかは、完全にアプリ次第です。よくある挙動は 3 つあり、正しいものは 1 つだけです。
- 英語固定。 アプリが 1 言語しか持っていない。世界中のすべての購入者に英語が表示されます。
- マーチャントのストア言語。 アプリは翻訳しますが、あなたの設定言語に翻訳します。ドイツのマーチャントのフランス語の購入者にはドイツ語が表示されます。これが厄介なパターンです。自分自身としてテストすると翻訳済みに見えてしまいます。
- 購入者の言語。 アプリがストアフロントで有効な言語を読み取り、それに合わせて表示します。同じストア、同じルールから、フランス語の購入者にはフランス語、日本語の購入者には日本語が表示されます。
越境販売をするなら、実際に機能するのは 3 番目だけです。
特に重要なメッセージ
アプリのテキストがすべて同じ重みを持つわけではありません。監査すべきは、何らかの制約がかかったときに現れるメッセージです。購入者が行動すべき情報を含んでいるからです。
- 在庫バッジ — 「本日あと 10 点」。理解できる文が伴わない数字は、ただの数字です。
- 休業バナー — 購入者は、何かがグレーアウトしていることではなく、休業中であることを知る必要があります。
- 顧客別・商品別の制限メッセージ — 「今月は 3 点中 2 点をご注文済みです」は、読めて初めて役に立ちます。
- 最低購入数・ケース単位のバッジ — 「6 の倍数でご注文ください」は、購入者が決済前に従うべきルールです。
- カートやボタン無効時のメッセージ — 「サイトが壊れている」と「ここを直せばよい」の分かれ目です。
これらはいずれも、未翻訳のテキストがカゴ落ちに変わるポイントです。購入者がたどり着く率直な結論は「このストアは動いていない」だからです。
10 分で自社ストアを監査する方法
マーチャントとしてではなく、購入者として行ってください。ログアウトし、公開している各言語にストアフロントを切り替え、次の状態を発生させてみます。
- 制限に近い商品を開く — 在庫バッジは翻訳されているか
- 営業時間外に訪問する — 休業バナーは購入者の言語か
- 最低数量未満、または倍数から外れた数量を追加する — バッジは翻訳されているか
- 実際に顧客ごとの上限に達する — 案内は翻訳されているか
- ブロックされたカートのままチェックアウトへ進む — エラーは何語か
誤った言語で返ってきたものを書き出してください。そのリストが、あなたのギャップです。
OrderRules での設定
OrderRules は9 言語 — 英語・日本語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・オランダ語・ポルトガル語・簡体字中国語 — に、管理画面とストアフロントの両方で対応しています。この 2 つは異なる情報に追従します。
- 管理画面は Shopify 管理画面の言語に自動で追従します。日本語でストアを運営していれば、ルールの管理も日本語です。設定は不要です。
- ストアフロントは購入者ごとの有効な言語に追従します。こちらも設定は不要で、Shopify Markets または Translate & Adapt で言語を公開すれば OrderRules が認識します。
デフォルトの翻訳が自社の表現と少し違う場合は、次の手順で調整します。
- 設定 → 言語と翻訳を開く
- 言語を選ぶ — 購入者向けのすべてのメッセージが入力される
- 必要なものだけ編集する
- 保存
デフォルトのままのメッセージ -> 購入者ごとの言語に自動翻訳されます
編集したメッセージ -> その文言に固定され、すべての購入者に同じ表示になります
この組み合わせが実用的です。日本語の在庫バッジは日本の購入者にとって言い回しが重要なので自分で書き、残り 8 言語は自動翻訳に任せる、といった使い方ができます。
多言語対応は Starter を含むすべてのプランに含まれます。詳しい設定は言語と翻訳をご覧ください。
まだ購入者ごとに翻訳されない箇所
制限について正直に書いておきます。チェックアウトをブロックするエラーメッセージは、現時点では購入者の言語ではなく、設定されたストアの言語に従います。 カートがルールに違反し、Shopify の標準チェックアウトがそれをブロックした場合、そのメッセージはストアの言語で表示されます。
それ以前のすべて — バッジ、バナー、制限の案内、カートのメッセージ、配送日ピッカー — は購入者に追従します。実際には、適切に設定されたストアでは、ストアフロントのメッセージが購入者の言語で先に伝えているため、違反したカートのままチェックアウトに到達することはほとんどありません。とはいえ実在する制限であり、「チェックアウトまで完全にローカライズされている」と約束する前に把握しておくべきです。
特に重要になるストア
- 日本のストア。 日本の購入者はネイティブな体験を前提としています。信頼が売上を左右する市場では、中途半端に英語が混ざった体験は不信感につながります。
- 3〜4 言語で販売する EU のマーチャント。 ストアも、ルールのセットも 1 つのまま。
- Shopify Markets を使うマーチャント。 地域ごとのストアフロントを、1 つの設定で、市場ごとに正しい言語で運用できます。
- 多数のクライアントストアを管理する制作会社。 ロケールごとのメッセージ表を維持する必要がありません。
次に読む
- 言語と翻訳 — 設定の全体像と言語ごとのカスタマイズ
- ストアフロントの動的メッセージ — プレースホルダーとメッセージの種類
- 顧客ごとの注文制限 — これらのメッセージが説明しているルール
テーマの翻訳はずいぶん前に済んでいるはずです。売上を止めるメッセージも翻訳されているか、一度確認する価値があります。